S30Zにフルタップ式 車高調をセット (後編)

各部のブッシュを交換するだけのつもりが、あれよあれよと車高調装着にまで発展したS30Z。予算は大幅にオーバーしてしまったものの、満足度は想像をはるかに上回るものでした。

スターロード製 最新車高調

S30Zのストラットサスペンションの先端をカットしてスーツケースに詰め、LAから日本行きの飛行機に乗ったのは前回の【S30Zにフルタップ式 車高調をセット (前編)】でお伝えした通りです。

成田に到着した翌日にはそれらのパーツを東京都江戸川区にあるスターロードさんに持ち込みました。S30Zのストラットサスペンションのパーツはもう廃番になっているため、メーカーから新品を取り寄せることができません。車高調をオーダーする際は愛車からパーツを外してメーカーに持参するか、送る必要があるのです。

私の場合は日本の実家とスターロードが大変近いため、ご挨拶がてら手持ちします。今回の日本滞在期間は10日間。丁度スターロードにおける車高調の製作期間が1週間とのことなので時短効果も狙えます。

しかしいつ来ても凄いクルマが満載のショップ。時価1500万円〜2000万円のチューンドやGTRがゴロゴロ。しかも写真に写っているのはほんの一部で、カメラの後ろにもびっしりと修理やレストアを待つ旧車が溢れています。

ブルーのS30Zはツインターボではなく、NAエンジンを積んだ湾岸ミッドナイト・ルック。その迫力ある走りと官能的なL型サウンドがこちら!

 

因みにアニメの湾岸ミッドナイトのエンジン音もスターロードのマシンから音取りをしたそうです。

進化する旧車用サスペンション

社長の井上さんから「出来上がったよ」との連絡を受け、アメリカに帰る前日に車高調を引き取り、帰りもまたこんな風に車高調を全バラして細かく小分けしてスーツケースに詰め込み、何とか送料を浮かせることに成功しました。実際に日本からアメリカへ郵送するとなれば車高調1台分で2万円は下らない。ヒジョーに切実です。

それにしても美しい仕上がりですね。ストリートはもとより筑波サーキットやスポーツランドSUGO、袖ヶ浦フォレストレースウェイなどでテストを重ねながら開発しているだけあって、質感の高さに加え『何か凄そう』な雰囲気が伝わってきます。

 

フロント用。

 

リア用。

 

 

ピロアッパーマウント付きで、減衰力の調整は30段階。このダイアルをクリクリと締め込んだり緩めたりすることで、ストリートユースからサーキット走行まで状況に合わせた細かなセッティングが可能となります。

 

かつてのように取り敢えず低ければいい、堅ければいいという時代じゃないのですね。低くて、引き締まって、しなやかで乗り心地がいい。まるでヨーロッパの老舗チューナーが鍛えたユーロスポーツのような走りを日本旧車で楽しめる時代になったのは嬉しい事ではないでしょうか。

 

定価21万円(税別)

 

ハブベアリングも新品交換

日本から持ち帰ったスターロード製フルタップ式車高調を早速ジョーショーオートに持ち込み、トモさんに組んでもらいます。

 

その時に忘れてはいけないのが、ハブベアリングの交換。

 

手前が新品。奥はきっと交換されることなく40年間がんばり続けてくれたのであろうZから外したモノです。交換するパーツを下記にまとめますと、

 

フロント用:ハブベアリング with オイルシール

純正品番 40210-A0100 ×2(インナーベアリング・右の大きい方)

純正品番 40215-A0100 ×2(アウターベアリング・左の小さい方)

純正品番 40232-10101 ×2(オイルシール)

 

ニッサンで純正採用されているNTN製で、武蔵のオイルシールを含む全てがセットになってるものをヤフオクで購入。

¥8,280(送料別)

 

アメリカでは日本のKOYO製がこの品番で手に入ります。しかしたまたま日本にいるときに購入したのでNTN製を。

 

リア用:ハブベアリング with オイルシール

純正品番 43210-E4100 ×2(インナーベアリング)

純正品番 43215-E4100 ×2(アウターベアリング)

純正品番 43232-E4100 ×2(オイルシール)

 

Made in JapanのNSK(日本精工)製、アメリカのeBayで購入。

43210-E4100 ×2個 $61.28

43215-E4100 ×2個 $79.80

43232-E4100 ×2個 $20.00

 

ベアリングは走りを支える肝心要なパーツとはわかってはいるものの、目の届かない奥にあり、取り外しも面倒だったりと、こういう機会がなければ交換が億劫なのも事実。でも不具合が出てからでは遅いので、今のうちに。

S30Z 車高調 ビフォアー・アフター

装着したサスペンションの使用前、使用後をご覧下さい!

フロントサスペンション

Before⇒After

※ブレーキも換えちゃいました。

 

リアサスペンション

Before⇒After

 

フロントビュー

Before⇒After

オーバーフェンダー付けちゃいました。

 

リアビュー

Before⇒After

※タイヤを太くしちゃいました。

 

リア7:3

Before⇒After

※ホイールも替えちゃいました。

 

自画自賛は重々承知していますが、ひとこと言わずにはいられない。

カッコいい!

足回りからミッション、デフなどのブッシュ類を全て交換し【S30Zブッシュ交換(フロント編)&(リア編)】、ハブを打ち替え、車高調を入れたことで走りが全くの別モノへと進化しました。しかもこれだけ低くしたにも関わらず、乗り心地はノーマルよりも上質。堅いけどハネない。沈まないけどしなやか。コーナリングはクイックになり、高速道路での安定性も格段に向上したのです。さすがは老舗チューナーが作ったフルタップ式車高調。

購入当初はS30Zをド・ノーマルでジェントルに……なんて考えていましたが、結局はこうなってしまうんですよね……。

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