旧車には絶妙に似合う定番のホイールがたくさんあります。RSワタナベ、ハヤシレーシング、スピードスター、ワーク、ロンシャン、エンケイ、ボルクレーシングetc.……。固定観念か、先入観か、郷愁か、それらは40年以上が経過した今も決して色あせることなく“王道”として人々から認知されています。
アメリカにもこうしたJDM(ジャパニーズ・ドメスティック・マーケット)スタイルにこだわるツーな日本旧車乗りはたくさんいて、わざわざ日本からホイールを個人輸入するケースも少なくありません。
さて、私はどのホイールを履こうかなぁ……。
パーツ選びって本当にワクワクしますよね。
※余談ではありますが、こちらは私が撮ったRSワタナベのPR動画です。
目次
アメリカの定番、NASCARホイール!
Zを購入した時から履かせてみたいホイールがありました。
NASCARホイールです。
アメ車カスタムの定番中の定番。機能性のみを追求したシンプルな鉄チンホイールですが、これが何にでも似合うことは周知の事実。レースカーとは似ても似つかないハイエースにおける装着率の高さが実証していますね。’80年代後期から’90年代初頭にかけて巻き起こったアメ車ブームでは、アストロ×NASCARホイールの組み合わせも大流行しました。
本国アメリカでは日本旧車にNASCARホイールを履かせるのも珍しいことではありません。
ビッグバンパーもそのままに、『アメリカンZだぜ!』と鼻息を粗くする私としては、是非トライしてみたいホイールなのです。
NASCARホイールの魅力はリーズナブル&クール
クールなルックスもさもさることながら、NASCARホイールは手の届きやすい価格帯が私にとっては最大の魅力です。
実際にレースで使用されているBassett(バセット)やAERO(エアロ)でも15×10Jサイズで1本$100前後。ストリートカー専用にファッション製を高めたアメリカンレーシング製で定価が$120台といったところ。前記したJDMの旧車定番ホイールと比べたら破格のお値段と言えるでしょう。7J、8Jとなれば更にお求めやすくなります。
ただしBassett、AERO、American Racingなどはレースカーやアメ車用のサイズが中心のため、日本旧車にマッチする114.3mm /4穴のラインナップがほとんどありません。みんなどうしているのかなぁ……。
NASCARホイールはどこで買う?
どこで買えるのかとネットを徘徊していたら、やっぱりありました、カスタムカー専用にNASCARホイールを製造・販売する専門ブランドが。
ウィスコンシン州にファクトリーを構えるDiamond Racing Wheels(ダイヤモンド・レーシング・ホイールズ)は、その名の通りレーシングカー用のNASCARホイールを製作する傍ら、ストリート用のニッチなサイズ、ピッチ、オフセットを取り揃えていました。日本車やヨーロッパ車へのラインナップが豊富で、どうやらイベントなどで見かける日本旧車のホイールは全てここが出所のようです。
さっそく私もオンラインでオーダー。
念のため事前にメールでサイズなどを問い合わせたところ、フェンダーをカットして太いサイズが履けるS30Zにマッチするサイズは
前後共通で15インチ×10J オフセット(インセット)はマイナス25。
とのこと。
Diamond Racingではストリート用に、スポークとスポークの間が円形にくり抜かれている“SCシリーズ”とD型にくり抜かれている“プロストリート”、そしてリムとディスクのラインが滑らかな“スムージー”の3タイプを用意。
SCシリーズ:13インチ×5.5J($70)〜15インチ×10J($87.50)/ 1本
プロストリート:15インチ×6J($90)〜16インチ×10J($124)/ 1本
スムージー:15インチ×6J($110)〜16インチ×10J($144)/ 1本
カラーはいずれもブラック、ホワイト、シルバーから選べます。そして私が購入したのは、
プロストリート 15×10J(−25)※$110 ×4本 = $440
LAの自宅までの送料$130
合計:$570
でした。
S30ZにはNASCARホイールがよく似合う!
カッコいい!!!!
組み合わせたタイヤはTOYO プロクセス R888R
フロント:205/50-15 リア:225/50-15
引っ張り過ぎず、適度な肉厚具合が気に入ってます。ビッグバンパーとの相性もバッチリ! 日本の定番とはひと味違うアメリカンなS30Zが完成しました!
……が……しかし……
この話にはつづきがありまして、
結局すぐに別のホイールに履き替えてしまったのです。
そのお話はS30Zのホイールはグロースターで決まり! を更新しました。