S30Zにオーバーフェンダーを装着する (後編)

オーバーフェンダーをセットするために前後のフェンダーをカットしたまではよかったのですが、勢い余って切り方を間違えたようです。無知は恥ですね。解決策を考えましょう。

S30Zにオーバーフェンダーを装着する(前編)も合わせてご覧下さい。

フェンダーカットのNG例

エアーソー・ノコギリでアウターフェンダーと同時にインナーフェンダーまでまるごとカットしてしまったZ。本来であればグラインダーを使って、まずは表面の薄皮を切るようにアウターフェンダーのみをカット。対してインナーはもっと余裕を持たせて長めにカットし、ハンマーなどで内側から外側に向けて叩き出し、アウターフェンダーに折り曲げるか、寄せていってアウターと溶接するのが理想だそうです。

しかし私はアウターとインナーを同じ長さでバッサリと切ってしまった。インナーを内側から叩いても短くてアウターに届かない。外側から叩くのはボディラインが変わってしまうから絶対NG。

面倒なことになりました

 

だからと言って「まぁいっか」とこのまま放置して走っていれば、強度不足でボディは急速に劣化します。

アウターフェンダーとインナーフェンダーが繋がり、袋状になっていることでボディの強度は保たれるのです。

 

ボディはメタルワークのプロにお任せ

「Oh〜、よくある事ネ。ボクにおまかせネ〜」。

途方に暮れている私に力強い声をかけてくれたのは、20年来の友人であるテディさんでした。テディベアのような体型をしているから付いたあだ名ではなく、本名です。また一見するとポリネシア系ハワイアンなルックスは奄美大島をルーツを持つ日系三世だからでしょう。彼は’90年代初頭に大ブレイクしたスポーツコンパクトの頃からチューニング&カスタムに携わるプロフェッショナル。いわばシャコタンのエキスパートなのです。現在は“メタル使いのゴッドハンド”と称されるSpecialty Carsのジョンと共に、あらゆるプロジェクトに携わっています。そんなテディさんが、「しゃぶしゃぶをお腹いっぱい食べさせてくれるなら、やってあげるネ〜」と言ってくれた時は、お財布的にかなりビビリましたが、精神的にはとても助かったのでした。

ところでSpecialty Carsではこんなレースカーもハンドメイド。

 

ジョンが息子さんに製作したHotRodキッズワゴンは、アルミを叩いて、曲げて、伸ばして作ったワン&オンリーな逸品。

 

この人が“メタル使いのゴッドハンド”と異名を取る、John Kuchta。

 

リアフェンダーは切り貼って

まずはやっかいそうなリアフェンダーからスタート。

始めに、溶接するエッジの部分から5mmほど離してマスキングテープを貼りました。溶接時に出る火花と熱から塗装を守るためです。

 

切った部分をよく見ると隙間の狭いところと広いとこがあり、狭い部分は内側からインナーを叩けばアウターに沿うことがわかりました。

 

ぱっくりと口を開けている部分は厚紙を当てて型紙を作り、鉄板を切って貼って溶接します。

 

 

初めはピッ、ピッ、ピッとスポットで2〜3cmくらいの間隔を開けながら端から端まで点で溶接。また端に戻って等間隔でスポットを繰り返し……を何度も往復して完全に隙間が無くなるまで続けます。普通の溶接のようにビビビビッと断続的に行わないのは、熱で鉄板が歪んでしまったり、塗装が燃えるのを避けるため。相当に根気のいる作業でした。

最終的にフェンダーの内側から懐中電灯を照らして光の漏れをチェック。わずかな隙間も逃しません。一カ所でも穴があると雨や湿気が入り込んだ時にサビや痛みの原因になるとか。妥協を許さない細やかさがエキスパートたる所以なのです。

 

終わったら全体をサンダーで整え、ツブツブを平らにならして完成です。

アメリカ人も大好き唐揚げ弁当

お昼休みはファクトリーの近くにあるOkazya Kitchen(オカズヤ・キッチン)でBentoをテイクアウト。日系人が営む小さな食堂ながら1985年の創業以来地元アメリカ人のハートと胃袋をガッチリ掴む人気店。中でも唐揚げ弁当がおすすめです。

 

フロントフェンダーは添え木の要領

リアはアウターフェンダーとインナーフェンダーが鉄板同士なので、溶接で合わせることが出来ました。しかしフロントはインナーがプラスティック製なので溶接は不可能。こちらは添え木戦法で対処します。

 

硬質の鉄の棒をベンダーで曲げてアーチを作り、フェンダーに沿わせて溶接するのです。

 

ノーマルのフェンダーはエッジ部分を折り曲げツメ状にすることで強度を持たせてありました。今回はその部分を大胆にカットしたため、現状のフェンダーは鉄板1枚のペナペナな状態。外圧がかかればベコッと凹みます。添え木は絶対に欠かせない治療方だそうです。

 

フロントは1.5cm〜2cm間隔でスポットを入れるだけで十分な強度が保たれます。

 

締めは缶スプレーで防錆加工

 

まる2日間の作業を終えて自宅ガレージに戻ったZ。締めは鉄板ムキ出しの部分にサフェーサーを吹きつけ、カー用品店で見つけたボディと同じような色の缶スプレーで防錆コーティング。どうせオーバーフェンダーの内側に隠れてしまうから多少の色の違いは気にしない、気にしない。

 

 

フロントフェンダー

 

リアフェンダー

袋とじも大成功!

 

S30に似合うオーバーフェンダーはコレだ!

紆余曲折あったものの、無事に成功した我がS30Zのオーバーフェンダー装着。

仕上げはレクサスのダークグレーマイカでペイント。

ボディカラーとのマッチングも言うことなし!!

これで完成、めでたしめでたし。

FRPオーバーフェンダーbyスターロード

S30Zにオーバーフェンダーを装着する(前編)はコチラ

 

 

 

 

 

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