S30Zにフルタップ式 車高調をセット (前編)

『40年前のニッサンが作った“純正の味わい”を楽しみたい』などとツーぶった志を掲げ、ド・ノーマルで乗ることを誓った1977年式280Zですが、のっぴきならない事情からミッションを4MTから5MTに変更し、ヘタったブッシュを総入れ替えしてみると、どうせバラしたのだからついでにアレも、コレもと欲が出てしまいました。

この機会にふらつくアシをシャキッとさせましょう!

リフレッシュかロワードか?

 

停車したときにグワングワンとピッチングが収まりづらくカーブを曲がるとローリングが大きい、というかそもそも乗り心地が悪くて安定しない時は、ショックアブソーバーを新品に交換すれば大抵は改善されるものです。ブッシュ交換で足回りをバラしたのを好機に4本のショックをリフレッシュした方がいいかな。と、思ったのが運の尽きでした。私の悪癖である貧乏性が頭をもたげてしまったのです。

 

貧乏性は貧乏の始まり

19歳でマイカーを手にしてからこっち、愛車はだいたいカスタムしてきました。’69カマロはリアにエアショックと極太タイヤを入れてヒップアップのホットロッドスタイルに。C1500はロワードし、ウーファーBOXを搭載して重低音を轟かすオーディオカーに。インパラはエンジンからミッション、ブレーキなどを高年式に載せ替えて快適・快速なホットロッドに。そしてフォード・レンジャーはリフトアップして本格オフローダーに。

そんな経緯を踏まえ、50歳を目前にしてノーマルのまま大人しく乗るつもりのS30Zだったのです。

 

ところがいざバラしてしまったら歯止めが効きません。

 

どうせ後々はカスタムがしたくなるだろう私です。だったら足回りがバラバラな今のうちに何かをやった方が工賃の二重払いを防げるのではないでしょうか。そんなセコイ発想があらゆるシチュエーションを想定し、あらぬ方向に発展し、最終的には当初想像もしなかった高い請求書として目の前に突きつけられるのです。

 

思考の流れはこんな感じです。

 

ノーマルのショックを入れ替えるなら、いっそのことロワードもしちゃおうかな。

でもダウンサスを入れたとして、車高と乗り心地がしっくりこなかったらまた買い換えて2度手間だな。パーツ代も工賃も重複してしまう。

それなら最初から車高調を入れた方が長い目で見て安上がりだろう。取り敢えずリーズナブルなネジ式にしよう。

あっ、でもダメだ。アメリカは路面が非常に荒れているし凹凸も激しいから、モノ選びはかなりシビアだ。また車高を下げた方がカッコいいに決まっているが、その分底突きも気になるし、乗り心地が悪化するとでZに乗ること自体が苦痛になってしまう懸念もある。本末転倒だ。

車高調整と乗り心地をバランスしたフルタップ式(全長調整式)にするほうがイイかも知れない……。

 

工賃のダブルチャージをケチるはずが、いつの間にか大がかりな足回りのカスタムへと発展してしまうナンセンス。

結局は……

スターロード製のフルタップ式に決定

S30Zのストラットサスペンションはフロントがスピンドル、そしてリアはハブキャリアまでが一体成形されています。このサスペンション自体はすでに廃番となっており新品は入手不可能。したがってS30Z用の車高調の多くは、メーカーに対してクルマから取り外した純正サスペンションを送り、製品加工して戻してもらうのが一般的です。

 

ブレーキやハブを外すとこんな感じに。

 

私が日本に暮らしていれば、もしかしたらストラットサスペンションをそのままショップに持ち込むか、郵送すればいいのかも知れません。しかし私はアメリカ暮らし。オマケに前記した通りド・ケチときてる。送料は惜しんでも労力は惜しまないタチです。日本に帰る際に、手持ちで運ぶことにしました

 

 

ストラットは先端をカット

旧車界にその名を轟かせる江戸川区のスターロードは、私がZを購入する以前から公私共々お世話になっているショップです。そこでどの部分を持ち帰ればいいか問い合わせました。

するとリアは筒の部分で22、23cmもあれば十分。

※あくまでも筒状部分の計測です。ハブキャリアを含む全体ではありません。付け根からです。

 

フロントは筒の先端から10cmもあればいいとのことでした。

※あくまでも筒状の部分のみの計測です。スピンドルを含む全体の10cmではありません。写真をご参照下さい。付け根からです。

 

そこでジョーショーオートのトモさんにカットしてもらいます。

かなりタフなようで替え刃2枚がダメになりました。

 

機内預け荷物は23kg×2個

現在、日本⇔アメリカを結ぶ国際線の多くは、飛行機への預け荷物を2つまで無料としています。それぞれの重さは23キロまでOK。私は先端をカットして合計4つの鉄の塊となったストラットを着替えと共にスーツケースに詰め込み、日本出張のついでにスターロードへと持ち込んだのでした。

つづく

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