ジャンクだったZ1000MK2も走り出すことが出来そうなので、そろそろアメリカでバイクの免許を取ろうと思います。
日本でバイクの免許証を持ってさえいれば、それが小型や中型の限定付きであったとしても、日本で発行した国際免許証で大型バイクに乗る事は可能です。アメリカは日本のように排気量による制限が設けられていないからです。
ただし、1年に1回、日本の免許センターや出張窓口で国際免許を取得するのは面倒でなりません。また、私が暮らすカリフォルニアの場合はESTA(エスタ)での入国による観光や短期滞在であれば、入国してから90日間ほどは国際免許が有効ですが、私のようにビザで居住している者は留学生を含め10日以内にカリフォルニアの免許を取得しなければならないのです。
いつまでも国際免許でダマシダマシ乗るのも気が引ける。
さぁ、カリフォルニアでバイクの免許を取ろう!
目次
アメリカのバイク免許の種類
州によって規則の違いは若干ありますが、アメリカにおけるバイクの免許は2種類。
M1とM2。
カリフォルニアの法規によると、M1はモーターサイクル&スクーター全般を運転する事が可能。
M2はエンジン付き自転車、電動自転車などと大まかな小型2輪を示しており、M1を取得すれば自動的にM2該当車両にも乗れます。
一般的に「バイクの免許」といえば“M1”です。
テストは2種類。
筆記テスト(Written Test)と実技テスト(Skills Test)。
最寄りのDMV(デパートメント・オブ・モーター・ビークル。日本の陸運局のような存在)に行き、必要事項を書類に記入して$37(2020年)を支払えば、その場で筆記テストが受けられます。
筆記テストはマークシートによる三択問題が25問出題され、合格には80%以上のスコアが必要。つまり間違いが許されるのは5問まで。
最近は筆記ではなく、タッチパネルのモニターに向かって回答するケースが増えました。
テストは3回まで受けられます。だから2度までは落ちても大丈夫。
ネットで検索すると様々な方がブログやyoutubeで解答用紙をアップしているので、丸暗記すればまず落ちることはないでしょう。もし3度目も落ちてしまったら、再度$37を支払ってまた3回のチャンスをゲットします。
筆記テストにパスすると、その場で1年間有効のテンポラリー・ライセンス(仮免許)が発行されます。これには下記の限定が付きます。
夜間の運転はダメ。
高速道路を走っちゃダメ。
後ろに人を乗せてはダメ。
要するに仮免許を与えるので、近所で実技テスト用の練習をしなさいということなのですね。
私は何とか筆記テストをパスすることが出来ました。
実技テストに向けた自主練をしましょう!
アメリカでバイクの練習
LAを中心とした南カリフォルニアの場合、DMVはおおよそ10〜20キロ間隔で点在します。そして実技のテストコースはこんな感じで各DMVオフィスの裏手にあって、というか描かれていて、試験官立ち会いの下で一発勝負となります。
日本に比べるとアメリカの実技テストは簡単だと誰もが言います。実際にその通りです。しかし、あなどるなかれ。そう豪語してぶっつけ本番で失敗した人を私は何人も見てきました。
やはり緊張するからです。
「それでも一本橋も転倒車の引き起こしも、ましてや安全確認も要らないんでしょ、楽勝だよ! 日本ではずっとバイクに乗ってたんだから大丈夫」
と言っていても、落ちるのです。また、写真のようにコースが斜面に設置されていたり、消し残しの白線がややこしかったりとDMVによって整備状況も様々。
どんなコースにも対応出来るよう、練習あるのみ!
カリフォルニア・バイク実技テストコース
彼を知り己を知れば百戦あ殆うからず。まずは敵情視察。メジャーを持ってテストコースを計ってきました。実際のテストの時はこのバッテンにパイロンが設置されます。
何せ駐車場の片隅なので、ゴミとかフツーに落っこちています。
図に起こしたのがこちら。
カリフォルニア・バイク実技テストメニュー
走行ルートは2パターンです。
ルート1:スラローム
丸い部分にはオレンジ色のコーンが設置されます。
ライダーはスタート地点からスロースピードでスラローム、先端のサークルを時計回りで2周、その後スラロームでゴール地点へ。
その際バイクがパイロンに触れる、足を着く、タイヤが白線をハミ出す行為は失格となります。
ルート2:一本橋
横幅50cm、全長17メートルの直線をスロースピードで進み、反時計回りで2周して対向車線でゴール。
よし、近所の駐車場などに試験コースを再現しましょう。
カリフォルニア・バイクテストコースを再現
就業後のオフィスの駐車場にメジャー、マスキングテープ、¢99ストア(日本の100均)で買った鉢を持参してZ1000Mk2で乗り付けます。
5個セットで99セントのビニール製の鉢をパイロン代わりに。
マスキングテープでサークルを。
日本で大型二輪免許をお持ちの方なら「超簡単!」と絶叫したくなるでしょう。
しかしなぜかこのコースは250ccバイクを想定したもので、数字で見るよりも実際は狭く感じます。そこを人が歩くスピードで走らなければならない。
Z1000MK2やハーレーにはちょっと不向きかも知れません。
感覚を体にたたき込むしかないでしょう!