モントレー モータースポーツ リユニオン 2019 (Rolex Monterey Motorsports Reunion ) アメ車編

ヒストリックカーを愛でるだけなんてもったいない。

往年のスーパー・ビンテージを現代に引き継ぎ、走らせ、バトルするイベント、それが“モントレー・モータースポーツ・リユニオン”。

そこは走る博物館。エンスージャスト垂涎のアメ車・パラダイス

※2018年の“NISSAN”がテーマだった模様はこちらこちら(Part-2)です。

今年も行ってきましたラグナセカ2019

 手前味噌ではありますが、日本に『エンスージャスト』という言葉が広く浸透したきっかけは、自動車雑誌“ティーポ”や“カーマガジン”によるところが大きいと思います。そのせいかこのフレーズは旧いヨーロッパ車の愛好家を指すように捕らえられているようですが、欧米ではちょっと違います。熱狂的なカーフリークスはみな『Enthusiast(エンスージャスト)』。アメ車の世界でもよく使われるキーワードなのです。

 毎年8月。世界中のエンスージャストがカリフォルニア州モントレーに集結する、それが“モントレー・カーウィーク”。高級住宅と別荘と名門ゴルフコースが点在する静かなビーチシティが、この1週間だけはビンテージカー一色に染まるのです。

 中でも白熱するイベントが、“モントレー・モータースポーツ・リユニオン”。アメリカのみならずカナダ、ヨーロッパ、日本から名だたるビンテージカーとエンスージャストが一堂に会し、ラグナセカ・レースウェイで駆け引き無しのマジバトルを展開するのです。その様子はまさに’60、’70年代にタイムスリップした感覚。そしてビンテージカーの真の美しさと速さに触れる瞬間。往年の名車のナマの姿を目撃する希少な時間なのです。

 さてここではすでに雑誌A-cars(エーカーズ)2019年10月号でも掲載された、クールなアメ車編をごお伝えしたいと思います。

 

アメ車満モントレー モータースポーツ リユニオン

SCCA Trans Am Championship (トランザム・チャンピオンシップ)

アメリカのツーリングカー選手権の代表格が、SCCA(スポーツ・カー・クラブ・オブ・アメリカ)主催し1966年から続くトランザム・シリーズです。かつてレースでの功績が新車販売に直結していた頃に誕生したアメリカン・モータースポーツの原点のひとつで、テクニカルコースを土俵に製作されたマシンはNASCARマシンとも、ましてやドラッグレーサーとも違う独特のレーシングスピリットを身に纏い、カマロ、マスタング、ジャベリンなどアメリカン・クーペの実力を世界中に知らしめることに成功しました。

 モントレー・モータースポーツ・リユニオンでもトランザム・シリーズは人気カテゴリーの筆頭。特に1966年から’72年製のマシンで争われる3Aクラスは、当時の迫力をそのままに観客を沸かせます。そこに走るのはあの頃とまるで変わることのないホンモノ。50年に渡り走り続ける、正真正銘の実車なのです。

 

1968 Chevrolet Camaro Z28

1972年のインディ500や’73年のカンナムを制したマーク・ダナヒューがドライブした伝説のスノコ・カマロ。302cuinのV8エンジンは440馬力を発揮。

 

1969 Chevrolet Camaro Z28

301.6cuinのV8を7500回転まで回して500馬力、6500回転で360lb-ftのパワーとトルクを発揮するスーパーウエポン。アメリカではミニチュアカーになるほど人気のカマロだ。

 

1970 Chevrolet Camaro Z28

シボレー・コルベットのシャシー及びサスペンション開発に携わったエンジニア、ロバート・クレメンスが購入、レーシングモディファイを加え自らステアリングを握り1972年からレース参戦。

 

1969 Ford Mustang

マスタング・クーペのスタイリッシュさと獰猛さを感じることの出来るBOSS 302。ホットロッドの定番ホイールといえばトルクトラストだが、レースムード漂うマッスルカーにはミニライトの8本スポークがよく似合う。

 

1970 AMC Javelin

実際のレースではロイ・ウッズ、マーク・ダナヒュー、ビック・エルフォードなどそうそうたる伝説のドライバーがステアリングを握ったマシン。1970年には3度の優勝を手にし、’71年と’72年には3度のベスト3入りを果た。

 

1977 Chevrolet Corvette

1976年のル・マン24時間に出場した“スピリット・オブ・ル・マン”コルベットの双子の兄弟車。現車は1977年のセブリング12時間へ出場。502cuinのエンジンからは730馬力を捻出し、組み合わされるトランスミッションは4MT。

今年#48をドライブしたのは2017年にデイトナ24時間とセブリング12時間、そして2019年に再度デイトナ24時間を制したジョーダン・テイラーだった。伝説の男が40年の時を経て伝説のマシンを駆ることに会場は大興奮。

 

1979 Chevrolet Corvette

ル・マン24時間にエントリーした最後のC3コルベット。1980年のカナダチーム。左の#48同様、超々ワイドなボディはグリーンウッドが製作したもので、出力は抑え気味の680馬力。

 

1976 Chevrolet Corvette

前出の2台と同じく、コルベットの名チューナーであり、レーシングチームであるグリーンウッド・コルベットが製作したレーサーだが、プライベーターに供給されたもので記録に残る戦績はなし。

 

1976 Chevrolet Monza

コンパクトボディに大がかりな改造が許されたIMSA AAGTカテゴリー専用に製作されたデコン・エンジニア製15台のうちの1台(シャシー№1007)。5750ccエンジンは600馬力の出力。

ガロガロ、ドロロロッと独特のV8サウンドを奏でながらストリートをクルーズするアメ車も魅力的ですが、レーシーなアメ車も素敵です。

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